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カテゴリ:全生活カタログ( 12 )
Mixing / Mastering
アルバム「全生活カタログ」の解説を再び。

まず、Mixing / ミキシングについて。
簡単に言えば、レコーディングしたそれぞれの音をバランス良く、ステレオ(2-MIX,2ch)に収めることです。
フリーエンジニアの高橋真欣(Masayoshi TAKAHASHI)さんにすべてやって頂きました。
場合によってはレコーディング・エンジニアとミキシング・エンジニアとが別の人ということもあるのですが、今回のぼくのアルバムでは両方とも高橋さんにやって頂きました。
高橋さんは、ぼくとそんなに年齢は離れていないのですが、百戦錬磨のエンジニアです。(高橋さんの関わったミュージシャンの名前も、挙げればきりがないので挙げません。)

今回はこのプロジェクト全体を通して、本田宗一郎のセルフ・プロデュースということではありますが、高橋さんはCo-Producer、もしくはDirector的役割を果たしてくれました。
一番多くの時間を共に過ごしています。高橋さんは右も左もわからないぼくにいろいろと教えてくれました。

はっきりいって高橋さんは超一流の演奏者を相手にして本領を発揮できるような方です。生音を大事にされる方です。
下手くそなぼくには辛かった(笑)。自分のレベルがどこにあるかを否が応でも認識させられました。
(そう、相撲でいえば、ぼくはやっと幕内に入ったばかりくらいで、ぼくは「精進します」としかいえないのです。)

ミックスダウンは4日間(実際はあとで一日プラスしたので5日間)という短い期間でやって頂きました。本来なら、「やって一日一曲」くらいらしいですが、スタジオ代もばかにならないので、一日二曲の強行軍でした。



次にMastering / マスタリングについて。
これはアナログのレコーディングしかなかった過去と、デジタルが主流の今日とでは若干意味合いが違いますが、<アルバムとしての全体バランスを取る作業>と言っていいかと思います。

バラバラに録音した各曲のボリュームを(ある程度)揃えたり、曲間の長さを決めたり、です。もちろんボリュームを変えたり、全体でエフェクトをかけたりするので音は確実に変わります。それだけ大事な最終過程なのです。

今回は(千聖さんという、「ペニシリン」&「Crack 6」でギタリストをしている先輩の紹介で)、オーディオ・シティーの北村秀治さんにやって頂きました。

中野にあるスタジオはとても凄かった。
それはマスタリング・スタジオというよりもレコーディング・スタジオといった感じだった。
グランドピアノ「ベーゼンドルファー」から、ウーリッツァー、フェンダー・ローズ、クラビネット、ハモンドオルガン(機種名は忘れた。日本に数台しかないやつらしい。)、そしてバカでかいレスリースピーカーのタイプの違うヤツが二台(!)あった。
名こそ知れど初めて触れる楽器ばかりだった。
北村さんはマスタリング・エンジニアというだけでなく、鍵盤演奏の達人なのだ、驚くことに。
超人的なテクでどれも弾きこなすもんだから、もうその時点でこちらは完敗だ。
「お任せします」と。

ぼくがお邪魔した前日には、ギターウルフのベストアルバムをやられていたらしかった。
スタジオにあるCDの棚にはたくさんのサンプル盤があり、どれもこれもスゴイ名前ばかりだ。北村さんが「凄腕」で、そして「評判の人」だというのはそれを見れば一目でわかる。
そのなかにあった!
曽我部恵一「瞬間と永遠」。

思わず声をあげてしまった。
聞けば随分と一緒に仕事をされているらしかった。
(たしかに家に帰ってそのアルバムのライナーをみると北村さんの名前が(誤植だけど!)ある。音も聴き比べてみた。ボーカルのザラっとした感じが、曽我部さんとぼくとで共通しているような気がして嬉しくなった。)

マスタリングは短時間で終わりました。
むしろ、マスターのCDを作っている時間の方が長かったんじゃないか、と思うほどです。



高橋さん、北村さん、ともにその技術にかけては一流である。
そしてなにより情熱家であり、ミュージシャンシップにあふれたアーティストなのだ。

<厳しくて優しい>。

謙虚になるしかないわけです、いずれにしても。

今回のアルバムの個人的な収穫といえば、そこかもしれません。

<自分の現在>を教えて頂いたこと、です。



さて、12月か。
冬至、そしてクリスマス、そして大晦日。
「先生が走る月」っていうけど、見習いのぼくも走ろう。

これから、ちょっと部屋を片づけて、作りかけの曲でも完成させよう。
初めて「クリスマス」という言葉が出てくる曲。
10日のライブか11日のライブで歌えるだろうか、、、?



「約束さ Mr.サンタクロース ぼくはあきらめない」
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by hondasoichiro2 | 2005-12-01 15:29 | 全生活カタログ
すべてはすべて / 高輪区民ホール、チャリティーコンサート
「全生活カタログ」で一番最後に収録されている曲「すべてはすべて」。

この曲は、アルバムのエンディングにこそふさわしい曲だと思う。
ぼくが好きなレコードアルバムはどれも大体<ふさわしい>曲で終わっている。

アルバム最後の曲をどうするかというのはとても大事だ。
小説でいえば結末。(「読後感」なんて言葉があるけど、読み終わって本を閉じたときにこころのなかにある思い、あたたかさ、感傷、などなど。それらの<気分>を決定するのはクライマックスではなく、結末だ。)

ほら、「SILK DEGREES」の最後は「WE'RE ALL ALONE」だし、「TAPESTRY」の最後は「(YOU MAKE ME FEEL LIKE)A NATURAL WOMAN」だし、ね。

アルバムを(30~40分くらい)聴き続けた耳に心地の良いアコースティック感。
そんな感じでアルバムのラスト用に作った。



派手な曲ではないけど、この曲はライブでは一番多くの人に聴かれた歌ではないかと思います。
今年7月に高輪区民ホールで行われたチャリティーコンサート「J'aime chanter pour toi」に出演した際に歌った2曲のうちの1曲です。
過去に4回毎年開催されているフランス語での歌のコンテスト(たぶん国内で最大規模)の入賞者が主に集まったイベントでした。
(ぼくはフランス語で歌ったりもしているのです!で、もちろんそのコンテストで過去に入賞しました!)
そのときは高輪という土地柄なのか、「シャンソン」というくくりだからなのか、お客さんにはマダム(ミセス)が多かったように思います。
もう1曲のフランス語の曲とともに、ぼくはそんなマダムのみなさんに受けが良かったようです。終わった後、結構声をかけられました!

この曲を歌っているとき、「伝えている」という実感がありました。
暗い客席は満員になっていましたが、とても静かでした。
みなさんきちんと耳を澄まして聴いてくれていました。
でもそこには無数の鼓動があって、呼吸があって、瞳があって、、、。

その<交感>のようなものを感じたときは本当にこの曲を作って良かったと思いました。
誰かの心に届けた、という確信があったのです。



アルバムの収録曲は以上ですが、いろんなエピソードがあるので、もうすこし続けます。

あと、本田宗一郎のライブが来週の28日に青山の「月見ル君想フ」というところであります。メンバーは、ドラムがカズー大越、ベースが鈴木健市、ギターが山口剛、トランペット塩野谷宏子、サックス岡田旅人、トロンボーン小川勝哉、です。
ぜひみなさんいらして下さい。(詳しくはホームページ http://www.hondasoichiro.comのLIVE INFOを参照して下さい。もちろん当日は会場でアルバム「全生活カタログ」も販売しておりますので。)



写真はプロジェクト・ノートの裏表紙。
レコーディング中に目にした記事より佐野元春氏の言葉です。
書き写さずにはいられなかったんです。

「音楽は情報でもなければコンテンツでもない、音楽は音楽だ。その勘違いが広がるようであれば僕は闘わなければいけない。十代の時にあれほど僕を助けてくれた音楽に対して失礼なことは出来ない。<音楽に愛とリスペクトをもっと>です。」
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by hondasoichiro2 | 2005-11-22 04:40 | 全生活カタログ
Golden Eternity
アルバム「全生活カタログ」の7曲目。

「Golden Eternity」のイントロのキーボードは、その前の曲「激しい予感(Synchronicity)」のエンディングから始まっている。
「激しい予感ー」の世界があって、そしてこの曲へとつながってゆく。

この曲のレコーディングは特に気を遣いました。
こういった曲って、なにげないように聞こえるかもしれませんが、結構<難しい>んです。
この曲に息を吹き込んでくれたのは(そして深みを与えてくれたのは)、コーラスの寺本りえ子さんです。(コーラスのアレンジもして頂きました。)



いろんなことを書きたい気もしますが、この曲のことはこの曲に語ってもらいましょう。
(余計なことをいうとこの曲に対して失礼なので)付け足すことは何もありません。



なので写真もなし、です。

聴いて下さい。
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by hondasoichiro2 | 2005-11-18 06:17 | 全生活カタログ
Interlude~激しい予感(Synchronicity)/Marvin Gaye
アルバム「全生活カタログ」の曲解説に戻ります。

5曲目はインスト「Interlude」。アナログレコードであれば間違いなくこの曲からB面になる。
A面の終わりが「ドレミのうた」で、B面が「Interlude」~「激しい予感」~「Golden Eternity」と繋がってゆく、流れ。レコードを良く聴いてる人には絶対に共感してもらえると思います。(裏を返せば、かなり<必要ない>気遣いなんだろうけどねぇ。)
レコードを裏返すその一瞬の静寂。「ドレミのうた」の狂気をすこしクールダウンする時間がそこにはある。そして再び針を落とすと、Fade Inする波の音。フルートの息づかい。(そんなことを夢想して、マスタリングにおいて(CD用に)4曲目と5曲目の間は長く時間を取りました。)
「Interlude」のフルートは照屋宗夫。寄せては返す波のようなベースは山口和之。ガットギターは本田。

そして6曲目「激しい予感(Synchronicity)」へと繋がってゆく。

この曲は随分前からギター一本で歌っていましたが、歌詞はもうすこし抽象的で曖昧なものでした。
でも<あの出来事>が海の向こうで起こってからというもの、その歌詞には満足できずにいました。世界の現実がとてもヘヴィーになっていたので、それまでの歌詞ではダメでした。
歌詞を変えると自然にサウンドイメージが出来てきました。
もともと、この曲はノーザンソウルの語法に則って作曲していたので、進めやすかったのです。

告白しよう。
マーヴィン・ゲイだ!
しかもアルバム「What's Going On」だ。
もっと白状しよう。
このアレンジは、ほぼ「Mercy Mercy Me」、すこし「What's Going On」、である!

この曲のキャストは、
Bassは山口和之。
(「Mercy-」のボブ・バビットというよりも)まさにジェームス・ジェマーソン!
右から聞こえるGtは山口剛で、ジョー・メッシーナのテレキャス風に、切れ味よく。
左から聞こえるGtは本田で、ロバート・ホワイトっぽくセミアコギターでゆったりと。
(Gtはふたりとも、すぐ目の前で向かい合って、通しでレコーディングしました。その緊張感がとても気持ちよかった。)
ジャック・アシュフォードのかわりにサンプル音源でWoodblockをCongaに合わせて。
Drチェット・フォレスト&Congaエディー・ボンゴのパートはサンプル(by 満田)で。
デイブ・ヴァン・デピットのストリングススコアの代わりに本田のアレンジでプロテウス(音源)他が鳴る。

ここまでは結構成功していると思います。
でもめくるめくコーラスワークは出来ませんでした、、、。

途中の竹が鳴っているような音は、ヴォーカル録りをしたSunshine Recordsのスタジオに置いてあった名前のわからないアフリカの木琴です。
ヴォーカル録りをしている最中ずっと目につく場所にあったので、思いつきで鳴らしてみました。するといくつかの鍵盤がピッチ的にこの曲に合うことがわかりました。
実際に嵌めてみると、何か歌詞のオーガニックさを引き立ててくれているように思います。いいハプニングでした。

フルートは同じく照屋、コーラスは寺本。

それにしてもベースが素晴らしい。
この曲はベースを聴くためにあると言ってもいいくらいだ。
リクエスト通り、ずばり彼はジェームス・ジェマーソン風のベースを弾いてくれました。
(ジェームス・ジェマーソンといえばベーシストなら誰でもその影響を受けていると言われるくらいの人。かのポール・マッカートニーのルートを踏まないベースのスタイルも元を辿れば彼から来ている。)

(自分なりにある)この曲のピークの地点で、彼は敢えて後ろに下がっています。
プリプロでは本田がデタラメベースを弾いていましたが、そのときはこの<ピーク地点>でたくさん動いていました。しかし彼は<ピーク地点>をぼくに確認し、まさにその場所で一番控えめになっているんです。
そこでぼくは思いっきり感動しました。
「これがベースなんだ!」と。目から鱗でした。
歌のピークで引っ込むベース。
「この人は音楽のなんたるかが本当にわかってるなー」と思いました。

(和之さん、この曲の入ったサンプラーCDを、実はあのマーカス・ミラーにも渡したんですよ。多分彼は聴いてくれたはずです!)



サウンドだけでなく、こだわりのある歌詞。
Synchronicityというタイトルを付けています。
これは(POLICEではなく、そのおおもとの)カール・ユング。
日本語では「共時性」と訳され、<意味のある偶然>と解説されている単語です。

こころと物質の結びつき、内的宇宙と外的宇宙の結びつき。
つまりは、海の向こうの出来事にも責任がある、ということ。
すべては繋がっているということ、そして<ひとつ>に収斂されてゆくという理想(もしくは現実)。

この曲の世界に浸るのはハードかもしれませんが、希望はこめているつもりです。
このアルバムをずっと聴いて頂けたなら、この曲がいつのまにかじんわりと沁みていることに気が付くはずです。そんな曲です。



写真はギターの山口剛(L)とベースの山口和之(R)のふたり。実はいとこ同士(STEREO?)なんですね。
無事レコーディングが終了したあとの微笑ましいひとこま。

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by hondasoichiro2 | 2005-11-15 03:15 | 全生活カタログ
ドレミのうた / すべてのジャンキーたちへの
アルバム「全生活カタログ」の4曲目、
「ドレミのうた」、サブタイトルが「ドレミデパートイメージソング」

ドレミのうた。
この歌のことを語るのが一番難しい。

とにもかくにも<Sweet & Adult なんて甘い世界は存在しないんだ>といわんばかりの曲。実はぼくはその両面を知っているつもりだし、だからこそこんなふうに二曲を隣り合わせにしてみたものだ。


むかし、バンド仲間にジャンキーがいた。
彼は随分と年上だった。
彼は以前に、アジアのどこからか、ありとあらゆるものを密輸した。彼は成田で捕まった。空港史上もっとも最大規模の<持ち込み>で、彼は新聞に載った。禁固12年の実刑だった。
彼は社会に復帰してからもフリークアウトし続けていたらしい。
<ーー・ボール>を試しては何度も死の淵を彷徨ったらしい。
彼の言葉を借りれば「天国の扉を叩きに行っていた」そうだ。救急車で運ばれているにも関わらず。

彼は言っていた、「死ぬってのは多分スゲー気持ちいいぜ」って。
ジャニスやジムやジミの話を引き合いに出しながら。

それは突然やってくる。世界の不条理。

我らも絶望の底にいるころ、そのちゃんちゃらおかしい世界を笑わずにはいられなくなっているだろう。絶望も底をつくと笑いになるんだ。

「Break On Through To The Other Side」への横滑りしたアンサー・ソング。
オレだってアッチに行ってきたさ、どうしようもないほどに。
言語は永久に届かない場所へ。

笑っている、笑っている、笑っている、Rescue Me , rescue me!


この曲のレコーディングも一発録りで行われました。(偶然にもSweet & Adult と同じ日です。)
ドラムが満田、ファズベースが森元、メインのエレクトリックギターは山口、そして本田は拡声ボーカルとエレクトリック・ギター。

下の写真にあるように拡声器を通して歌いました。
ギターを弾きながらなので、拡声器はマイクスタンドに紐で縛り付けておきました。

最初は普通にやっていたのですが、面白くなく、ついにカーテンを閉めてやりました。

モニター・ヘッドフォンから聞こえる拡声器を通った自分の声。
そしてメンバーみんなの息のあったプレイ。イカシてる。イカレてる!
だんだんとフラッシュバックしてくるイメージ。
自分の声が自分の声でなくなってゆく、、、。

狂気の世界へ入ってゆく。
シャウト、   シャウ  ト、         シャ ウ  ト。



Take5が採用テイクだったか?
このTakeには神が宿っていると思っている。神、でないなら悪魔、でもいい。
何かに取り憑かれていた。

でも、誤解はしないで欲しい。
<表現>というのはポジティブな行為だ。
表面的にはネガティブなことを歌ってはいても、ネガティブなヴァイブを出しているということではない。

救いを求める歌。マルドロールの歌のように。



誰がなんと言おうとこの曲は名曲だ。その自信はある。
自分の力量がこの曲に未だ見合っていないだけであって、この曲のポテンシャルは変わらない。10年、20年、あるいは100年埋もれたとしても(自分、もしくは)誰かが発見し、しかるべき場所へ提出すればいいのだ。

アレンジなんかはどうにでもなる。どうやったっていいんだ。
シンガーやアレンジャーのせいで曲が評価されないのであれば、それは悲しいことだ。
なぜならこの曲はスゴイ曲だからだ。
しつこいようだが、絶対に歴史に残る。その確信はある。

御一聴あれ。

*注:本田宗一郎は過去においても現在においてもジャンキーではない。
カフェインとアルコールのみで、最近はニコチンもやらない。

あ、でも立派にカフェイン・ジャンキー!だな、まったくもって。

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by hondasoichiro2 | 2005-11-09 05:41 | 全生活カタログ
Sweet & Adult / 恋の順序は守ろう?
口ずさみながら作った曲、「Sweet & Adult」。
恋をしたら口ずさんでしまうような、そんな歌詞とメロディー。

最初の恋じゃない。二度目の恋でもない。
いろいろなことを経験したあとに、つらい時期を過ごしたあとにやってくる新しい季節。
何回目かの恋ではあるけれど、これが最後の恋、
「結婚しよう!」

Sweetなんだ、ハチミツなんだ、それはまるで。
Bitterとは言いたくないんだ、あえて。
Adultだから。夢を見ながら語りながら、やることはやるんだ!



この曲は「一発録り」をしました。歌も含めて全部を<せいの!>でやるんです。
ドラムは満田、ベースは森元、そしてエレクトリック・ギターは浜中洋輔。
そして歌とアコースティック・ギターは本田。
(浜中くんは今年ずっと一緒にライブをやってきた仲間で、最近の活躍は華々しく、SマッP!やH井K!などとも共演したりしている、スゲー。(イニシャルトークに特段の意味はなし))

たしか二日目の午後にセッションを重ねました。
アルバム「全生活カタログ」に収録したのはtake 4だったと思います。
アコースティック・ギターにマイクを立ててやっているのでボーカルも拾ってしまいます。 つまりはボーカルを差し替えることが出来ません。
全員がうまく出来ないとダメなのです。

でもこの曲にはそういったセッションぽさがとても大事だとわかっていたのでそうしました。
イメージはヴァン・モリソンのニューヨーク・セッション。

注意して聴いてもらうとわかりますが、ベースが半分以上左に寄っています。
こういったことは最近のミキシングではあまりやらないそうですが、エンジニアの高橋さんに相談してなんとかやって頂きました。
Oldiesにあるようなあの感じ。中古レコード屋でかかっている曲のような。
予算があればアナログ・テープを回したかったくらいだった。



あと一点。そうです女性コーラスが入っています。
これはスゴイ方が歌っています。

寺本りえ子さん。いまはOui Ouiというユニットを野宮真貴さん!とやられている。
トランジスター・グラマーというユニットで活動されたり、ピチカート・ファイブのコーラスや、オリジナル・ラヴのコーラスなどなど(!!!)をやられてきた方。
ぼくは無謀にも「知り合い」というだけで頼んでしまいました。
そんなことは業界に通じていないからこそ出来たことです、、、。

教えて頂いたことはたくさんありますが、また別の回で書きます。

途中の吐息(桃色)は特にセクシーです。
そして間奏部分では、奥の方でぼくらふたりの笑い声が聞こえます。
(その時間のあいだだけはぼくを恋人にしてくれました、たぶん!)



オマケ:
この曲をむかし、当時のガールフレンドに聴かせたら、たしなめられました。
「なんでプロポーズの前にハネムーンに行くの?」


(こちらは)順序が逆だったようです、、、。



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by hondasoichiro2 | 2005-11-08 15:36 | 全生活カタログ
ヒッチハイカー・アンセム/用賀インターはおすすめ!
さてアルバム2曲目「ヒッチハイカー・アンセム」。
アンセムとは「賛歌」という意味で、ヒッチハイカーだった十代の頃の自分へ捧げる歌です。
ソングライターなら<孤独な旅人を励ます歌>を一曲くらい作ってないとダメだ、と思う。そして<一人旅>を重ねていないソングライターも信用出来ないと思う。
ぼくは孤独なヒッチハイカーでした。だから、ぼくのうたを聴いて下さい!信用して下さい。ぼくの歌は旅人を裏切りませんから。



ラテンテイストの(ブガルーか、もっといえばチャチャチャのような)この曲。特筆すべきは、ホーンセクションと、パーカッションです。
ホーンは同じ3人。
パーカッションは全部満田香理さんです。コンガ、ギロ、シェイカー、カウベルが鳴っています。ちゃんと演奏してもらっています。

この曲は実は、ソングライティングの点でとても良くできていると自負しています。
ストマン進行という有名なブルーズ進行があるのですが、それを下敷きにして作っています。
また歌詞においてもバッチリなのです。
なぜかというと<完璧に時制が正しいから>です。
は?と思うでしょう。(「時制」なんて英語の授業くらいでしか聞かない言葉だ。)
それはヒッチハイカーにはわかるんです。(とはいっても絶対数が少ないと思ワレ。なので理解者も少ないと思ワレ、、、。)
東京から高速を使って京都までヒッチハイクしていくと、このくらいの時間がかかるんです!(18、19くらいの頃頻繁に京都へ行っていたんですねー。)

まずは、午後に用賀インター。
(京都まで行かなくても名古屋くらいまで行くトラックはだいたい午後遅くから夕方くらいに東京を出るパターンが多い。なので午前中に用賀で捕まえても遠くまで行かない車のことが多い。ただし週末はまた別。)
ここでトラックでも乗用車でもなんでもいいからとにかく捕まえる。
でもなかなか捕まらないので、結局夕方も遅くなる。
そして海老名サービスエリアまで乗っけてもらう。着く頃にはもう日が暮れている。
海老名まで行けば車がいっぱい止まっているのでナンパし放題だ(笑)。しかもナンバーをチェックしながら、は必須。
で乗っけてもらう。だが京都まで一発では行けない。なので途中の岐阜の養老サービスエリアで降ろしてもらう。このころにはもう夜中になっている。サービスエリアで休んでいる車のほとんどは朝まで出発しない。こちらもインスタントラーメンかなにか食べて夜を明かす。で朝を迎えて、またナンパ。うまく乗っけてもらう。京都南インターに降りるころには大体正午になっている。そして公衆電話からあの娘へ電話をするわけだ。三年坂あたりのバス停付近で待ち合わせて、清水寺でも行ってデートするんだ、、、、。

と、うまくいけばこんな感じだが、いかないことの方が多い。
サービスエリアで何時間も車を捕まえられないでいるとほんとに帰りたくなる。
あの娘が電話に出てくれないとやきもきしてしまう。
どれだけさまよい歩いたかわからない。あんなにわかりやすいのにぼくはいつも京都の町中で迷子になってしまう。

孤独だったな。夜のまんなかで、朝まだきのサービスエリアで、雨の用賀インターで、
助手席で真夜中のAM放送を聞きながら名神高速で。

そんな何百時間を一曲にまとめました。その凝縮度はすごいです。
この一曲を作るのに、コストはすごくかかってます。(旅費はかかってないけど。)

そんなロンサムトラベラーな内容の歌をこんなふうにポップにまとめることが出来て、自分では救われた思いでいる。

夢はこの曲を真夜中のAM放送で、かける(かけてもらう)ことだな。
その夜も、多分2,3人はこの日本国内をヒッチハイクしているはずだから、その彼らに聴いて欲しい。
彼らのフロントガラスの向こうに小さな星がずっと瞬いているように。

*次回は「Sweet & Adult」です。18禁です。いや、もっと上だな。25禁くらいにしとこうか。


写真:ホーンのそれぞれの楽器を狙っているのはゼンハイザーの421、クジラと呼ばれるマイク。そしてAMBI用で、AKGの414が二本立っているのが見えます。
注:ちなみに、いろいろ自分や青山くんが撮った写真がいっぱいあるのですが、それぞれのミュージシャンの肖像権や、高橋さんの企業秘密(セッティング他)などもあるのであまり細かくは載せていません。悪しからず。
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by hondasoichiro2 | 2005-11-05 07:58 | 全生活カタログ
LIVE LOVE LIFE/「泉谷しげるのミュージックバトル」
「全生活カタログ」のトップを飾る曲。
これはリブ・ラブ・ライフと読みます。
セブンスコードを多く使ったソウル・オリエンテッドな曲です。



まずは、簡単にミュージシャンのクレジットから。

ドラムは満田香理。愛媛出身の女性ロックドラマー。
ー「ロックドラマー」というとドラマーに対して<あまり褒めてない>ように聞こえるかもしれないけど、そんなことはない。出音がやっぱりロックで、しーたかさん(古田たかし:ex佐野元春ハートランド、そして現ホーボー・キング・バンドのドラマー)の音にとても似ていると個人的には思っている。彼女は一時期ソニーに所属していたことも。パーカッショニスト兼シンガーでもある。彼女と出会ってから「ロックは男の音楽だ」なんて考えは見事に吹き飛んだ。

ベースは森元拓。北海道出身のシンガーソングライター。
ー自分でたくさんの曲を作り歌っているだけでなく、ベーシストとしていろんなシンガーや、バンドにサポートとして参加したりしている。
彼は<ファンクネス>をもっている。そしてグルーヴが彼の体内にはある。
彼とはもともとカンケさん(Sunshine Records)つながりだ。

ギターは山口剛。
ー彼と最初に会ったとき、ぼくが「村松邦男のギターが好きだ」というと、彼は「山下達郎のギターが好き」と返してきた。そう、つまりはシュガーベイブだ。
もうその瞬間に意気投合したようなもんだった。
バッキングのうまいギタリストというのはそんなに多くない。大抵はバッキングとは名ばかりで出しゃばるギターが多い、サウンド的に。うまく歌を引き立てるギターというのはそうそう弾けるもんじゃない。
この曲では爽やかさを醸し出してくれている。

ホーンセクションが3人。
サックスがランドリー木暮。彼とは随分前からの知り合いで、今回、セクションの連絡役にもなってもらった。
ー実は彼はセクションでやるよりもフリーなスタイルでやるほうが本領を発揮するようだ。彼の暴れんばかりのブロウはフリージャズをも想起させることがある。
トロンボーンは服部康彦。
千葉から駆けつけてくれた。彼のライブも昔から何度も見たことがある。
ー彼がYOUR SONG IS GOODというバンドをやっているということはレコーディングの後まで知らなかった!
トランペットは島裕介。
今回のレコーディングではセクションのリーダー的役割を果たして頂いた。とてもミュージシャン然とした人だ。
ーレコーディング後にミックス終了の電話を入れたとき、彼はちょうどエゴラッピンのツアーサポートで尾道にいた。電話口に瀬戸内海の景色が浮かんでとても羨ましかった!



たしかリズムトラックは一番最初に録音したはずです。
この曲がバンドでは一番馴染みの曲だったので。
リズム録り、とはいってもギター、ベース、ドラムは全て同時に録ったものです。
オーバーダビングはホーンセクションのパートと、ギターソロと、鍵盤です。



この曲はミックスが終わったあとの、わりと早い段階にラジオ放送でオンエアされました。
タイトルにある「泉谷しげるのミュージックバトル」で、です。
泉谷しげるさんは何故か知己であり、この曲の前にもデモの「ためいきよりもはやく」、「スキップ」の2曲を同番組内でかけていただいています。

「LIVE LOVE LIFE」をかけていただいたときは、何故か文化放送のスタジオ内にいました。どうして直接訪ねていったのか理由は思い出せませんが、天気のいい日に自転車で四谷の文化放送まで行ったのを覚えています。去年の11月頃のことです。
泉谷さんへの手みやげを、文化放送の入り口で受付の人にことづけようとしていたら、マネージャーさんがちょうどいらして、顔を覚えて頂いていたらしく、なぜか「あ、どうぞ、どうぞ」なんてことになって、「えー、そんなつもりじゃなかったのになー」なんて逆に戸惑いながらも、のこのこと収録スタジオまで行ってしまったのです。

「ミュージックバトル」という番組はもう終わってしまっていますが、AMの文化放送で毎週日曜の午後に4時間ほど生で放送していた番組です。
その番組内でだったんですが、急遽「本田宗一郎コーナー」?なるものを作っていただきました。3時前くらいだったかとおもいますが、まずは曲がワンコーラスかかりました。そしてそのあとちょっとした討論会になったのです(ぼくはブースの外から聞いてました)。
つまり「コイツはプロになれるのか?」といったことでした。
タレントの女の子は「ドライブとかに合いそうな曲ですねー」と言ってくれました。
アナウンサーの方はきちんと情報を伝えてくれました。「本田宗一郎のファーストフルアルバム、全生活カタログ、(仮)、、、、」などと。そして不安そうに聞いていたぼくに優しい言葉をかけてくれていました。
なぜかといえば、泉谷さんが、歯に衣着せず「歌詞がよく聞こえない」「ボーカルにひっかかるものがない」「まだまだだ」などと言っていたからでしょう。

しっかりとダメ出しされました!
確かにそのあとにかかっていた鈴木雅之の「夢でもし逢えたら」がまたうまかった!


でも、放送後、仰って頂きました。
「思ったことをそのまま言ったけど、いい音楽をもっとたくさん聞いて、何度でもチャレンジすることだな」と。



数日前の記事で大見得を切りましたが、自分の今の力は自分でわかっています。
でも、「そこから」です。精進していこうと日々やっております。
ぜひアルバムを聴いて頂いて今後の本田宗一郎の成長していく様も見てもらいたいです。よろしくお願いします。

明日は「ヒッチハイカー・アンセム」という曲です。ぼくのヒッチハイクの達人ぶり(国内のみ)をお教えいたしましょう。

下の写真は昔乗っていたマイ・バイク、カワサキ(!)のKM-90です。エンジンがイカレて廃車しましたが、コイツとよく都内をさまよいました。そんななかから生まれた曲が「LIVE LOVE LIFE」だったわけです。
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by hondasoichiro2 | 2005-11-04 07:20 | 全生活カタログ
REC at STUDIO 882
e0068127_7445755.jpgアルバム「全生活カタログ」のベーシックトラックはSTUDIO 882という東京の郊外にあるスタジオで録りました。
スタジオを選定する際にはいろんな判断基準がありますが、誰の場合にもまず始めにくるのは「予算」です。
そして「日程」。(つまり空いてなければ使いたくても使えません。)
それから「編成」。というよりむしろ「何をどのように録るか」ということ、ですね。

今回は、そういったいろいろな条件や、制約の中からエンジニアの高橋さんが選んでくれたのが写真のSTUDIO 882です。(以前、高橋さんはこちらで某若手男性デュオの歌を録ったそうです!)
ちょっと変わった作りで、卓のあるところとは別のフロア、階下にスタジオがあるのです。でもこのスタジオを選んだのは、必要なブースの数と予算の折り合いがついたからでした。つまり最大で4人で同時に音を出すので最低2つはブースが必要なのです。
ボーカルブースと、ギターアンプ用のブースです。(あとは全て同じ場所です。ドラム、ベース、ギターの3人は同じ部屋で演奏しています。ベースはライン録音だし、ギターアンプもブースに閉じこめているので、出ている音はドラムだけなのです。)

2004年の9月のことでした。
6日がいくつかの曲のリズム録り、7日は数曲を一発録りしたほか、パーカッションの録り、そして9日がブラスセクションの録りとその他(フルートなど)の録り。

午後一(13時)開始の夜中ロックアウト、という感じでした。

そうやって、時間軸に沿って話をもっと進めてゆくと、かなり混乱してしまうので(映画のようにバラバラに録ったりしています)、曲ごとに話をしていくことにします。


*一日一曲で書いていきます。明日の第一回目は「LIVE LOVE LIFE」です。
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by hondasoichiro2 | 2005-11-03 08:29 | 全生活カタログ
リハーサル/レコーディングまでの道のり
e0068127_14544134.jpgこのブログのために引っぱり出してきたのは「プロジェクト・ノート」。とにかくいろんなことが書き込んである。左の写真はトラックシートの準備段階のもの。アウトテイクになった曲や、企画からなくなった曲ももちろんちゃんとリストアップされている。

このノートを覗いていくと、いろんなことが書いてある。ホントに思いつきのアイデアや、単語や、詩など、まだあまり直接アルバムとは関係のないことどもが。

でも、もうすこしページを追っていくとだんだんと現実じみてくる。
作業としてはどんな作業があってとか、どのミュージシャンをどのパートで誘って、ギャラはこのくらいで、とか。出来るミュージシャンのリスト!とか。諸々。

真ん中くらいになるとリハーサルのことについてのメモになっている。
このころにはもう曲は決定していて、テンポやキーも決定している。
その次に書いてあるのは、アレンジを各ミュージシャンにわかってもらうためのリハーサルの手配についてだ。



リハーサルはそんなにしなかったような気がする。
バンドメンバーが2日、ホーンセクションが一日くらいだっただろうか。
バンドとホーンセクションが同じ日にスタジオに入ることが出来なかったので、スタジオにノートブックパソコンと譜面を持ち込んで、それぞれのリハをした。



ミュージシャン全員とのギャラの交渉やスケジュール調整、その他いろいろな手続きを経て、レコーディングが9月上旬に決まる。
(ちなみに、今回の参加ミュージシャンは自分を除いて、ドラムで1人、ベースで2人、エレキギターは2人、ホーンセクションが3人、フルート、パーカッション、コーラスがそれぞれ1人だった。)

*明日からはいよいよレコーディングの話です。こちらはなんといっても「本番」ですから、楽しいはずです。
お楽しみに。
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by hondasoichiro2 | 2005-11-01 05:10 | 全生活カタログ